2011-03-01から1ヶ月間の記事一覧

日本SF大賞選評

1年前に書いたものです。 豊饒の年だった。最後まで順位を決めらぬまま、選考会に臨むこととなった。 上田早夕里は緊密な構成と文体、実在感ある世界の現出に長じ、それが暗めの情調とあいまって「くさびらの道」などたいそう魅力的だが、上出来な作品と仕…