NHK「週刊ブックレビュー」

最相葉月氏が出演し、ご自身がかかれた評伝「星新一 一〇〇一話をつくった人」について語っておられます。
この本はいま職場の机の引き出しに入れてあり、お昼休みに少しずつ読んでいます。まだ半分少ししか読んでいないのですが、素晴らしい本。周辺の証言の貴重さを考えると、どうしてもいま書かれなければならなかった本でしょう。
SFジャンルの側にいる者にとっても記述にまったく違和感を覚えないのは特筆すべきことで、最相氏の力量の証左でしょう。というより、いまSFジャンルがもっとも求めている本ではないかと思います。
もし今年「SFが読みたい」に投票するとしたら(たぶんしないと思いますが)、どんなに傑出したフィクションが出ようと、飛のベスト1は本書で確定しています。