かぜその他

娘の夏風邪が家族にひろがって、不愉快かつ不活発な三連休です。
のどが痛い。

敬老の日なんで実家に行ったついでに、腐界のごとき本棚をあさったら、難なくストールマンの〈野獣の書〉が見つかりました。ただし二巻と三巻のみ。また気長に探すとしましょう。この一巻だか二巻だかのあるシーンは『グラン・ヴァカンス』のインスピレーション源になっています。もっとも、あるオペラにその元ネタらしきものがありますけど。だれも指摘していませんが(とはいえ分かる人にはばれているでしょう)〈廃園〉の設計にはそのオペラ(三部作のものです)の骨格を借用しています。あ、あなたはいま気づかれましたか?

ここでお知らせ。Amazonでは4〜6週間かかる『グラン・ヴァカンス』ですが、bk1では24時間以内に発送ですよ。
『象られた力』で初めて飛をお読みになった方(きわめて少数でしょうが)、こっちの方は、特に発音の指導はありません(笑)のでお気軽に。

本棚に話をもどして、あとジャック・ヴァンスの〈魔王子〉も二冊発見。萩尾望都氏の表紙イラストが美しい。これは〈廃園〉の次に書こうと思っている作品の参考に読み返したいなと思っていたもの(このキャラデザイン(笑)を作品集第3巻の裏表紙に掲載しています)。当分読まないことは確実ですがそれでもいちおう回収してきました。ああ、シェリュバン君も早く小説にしてあげないとへそを曲げるかも、です。

あと大学時代の個人誌「準文学」(昭和57年)がまだありました。真っ茶色に酸化していました。表紙イラストは飛。ファフナー君の原型が登場しています。最後の方が何ページか失われていました。これはそのまま安置。早く風化してくれることを願ってやみません。

『空の園丁』は引き続き執筆。オレってホント勤勉だわ。