2006-10-01から1ヶ月間の記事一覧

鮭の昆布締め(その後)

結局ゆうべ(月曜日)に食べ切りました。 昆布締めをする利点は、おおまかに言って 食べ物の水分を取り除き、味をよくし、保存性を高める 食べ物に昆布のうまみが移っておいしくなる。 のふたつでしょうか。 前に書いた通り、ひどく水っぽいサーモンでしたけ…

『ラギッド・ガール』その12

「魔述師」について(その3) で、なんでチェコっぽい舞台にしたかというと、この国が紀元前からの長い「人形劇」の歴史をもっているからです*1。その点で、モーリス・コンヒスを移入する素地がある、と判断しました。 ハプスブルク家の傘下に長く組み込ま…

『ラギッド・ガール』その11

「魔述師」について(その2) 本作について自慢できることがひとつあるとしたら、それは 『地球の歩き方 チェコ ポーランド スロヴァキア』1冊だけでこの中篇を書いた、と言うこと。 どうです凄いでしょう。(あっ、軽蔑の眼差しが痛いっ)

こんなのみつけた。

この「商品?介」の最後の方までたぐってみると、 夜沼之中…………………………[日]?浩隆 著 ?玲、?真、?? ??浩隆1960年出生于日本?根?,??于?根大学。1983年9月在《SF?志》上?表?女作《?本:猿之手》,随后???作了?多中短篇。1992年?表《二重奏》之后,他一度陷入?…

「チャーリーとチョコレート工場 [DVD]」(ティム・バートン)

いまごろようやくDVDで初見。 13インチのMacBookで観るのが惜しいような、幸せな画面。いたぶられっ子の見返し願望を充足させる展開、悪夢的な増殖と発展の感覚、うずまきを徹底したビジュアルを堪能しました。 『ビッグ・フィッシュ』のごとき自己治療系…

『ラギッド・ガール』その10

新作「魔述師」について(その1) すでにお気づきの方もいらっしゃるでしょうが、〈ズナームカ〉のパート、その物語の枠にはジョン・ファウルズの「魔術師」(リンクは過去の日記。飛のこの作品に対する意見が書いてあります。)*1 *2を少々借用しています…

追記

というわけで――ああ食べた食べた。 豆は三分割してジップロックへ。もうすこし冷めたら冷凍庫です。 鮭はひどく水っぽくて香りも低調でした。昆布じめにして正解かな。あしたの晩、食べてみよう。 しかしあれはいけません。>すりこぎ。重さが足りないので、…

ゆったり

ひさびさにこれといった用もない休日。 ゆうべメールで送られてきていたインタビュー原稿も、午前中にはチェックが終わって返送。お世話になりました。>各位 夕方帰ってきて、食事の仕込み。 刺し身用サーモンのブロック200グラムはぶ厚くスライスし、三分…

ランキング3位

ここかっ!*1 ありがたや、ありがたや。 *1:2006.10.16〜2006.10.22のところ

『マインド・イーター』(水見稜)

Amazonマーケットプレイスから1円の品がことごとく消えている……。1日で。 いまは218円が最安値です。 いまなら『兇天使』(野阿梓)(上)*1(下)*2も各1円からですよ。 というか、どこの版元でもいいからとっとと復刊して! *1:「巨大なモーターサイク…

メールインタビュー

ついさっき(23:20ごろ)やっと返送しました。遅くなってすみません。 スペースは1ページ分と聞いていましたが、質問じたいがすでにそれをオーバーしているような気が……。で、飛も意気に感じて大サービスで返事を書きました。掲載誌やインタビューアについ…

My Favorite SF

本日刊行の〈S-Fマガジン〉で巻頭エッセイを書いています。SF作家がひとつずつ「心の一冊」を挙げるもの。 飛は水見稜氏の『マインド・イーター』について書きました。この作品には、返し切れないほどの恩があります。一般には入手困難かもしれませんが*1…

ほんまかいな

「めざましテレビ」という朝の番組のBOOKランキングで、『ラギッド・ガール』が第3位だったそうです。このちょっと下のほうのコメント欄で知りました。錆猫さん情報感謝。 しかしほんまかいな。こんなマイナー一本槍みたいな本が。10月22日に早川書房が朝日…

近況

うーん、奥さんの人に風邪をうつされたみたい。目も重たいです。 某誌からのメールインタビュー、締め切りがあしたなのですけれど、昨日のうちに半分くらい書いてあるし、きょうは早めに寝ようかな。

晩ご飯

奥さんの人の調子がいまいちなので、晩ご飯を作りました。 スーパーのお刺し身、たことキュウリとわかめの酢の物、アボカドとえびのサラダ、豚汁。ご馳走だ! これまでアボカドはダイスに切ってマヨネーズとレモンで和えていましたが、今回は一部をとりわけ…

本当にあったちょっといい話(その3。ひさしぶりだな)

近くのSATYへ家族で買い物に行って、ミスタードーナツに入ったのです。カードをスクラッチしたら、なんと生まれて初めて「当たり」が! 「丼とれんげのセット」をもらって家族三人でにこにこしていたら、となりに座っていた若くて可愛らしい女性(二人組)か…

『ラギッド・ガール』その9

緻密に世界を構築する……というのが苦手なわけです。 苦手というか、あんまり関心ないんですよね。 銀河帝国の通貨や度量衡の単位を事細かく定めることに、なんの意味があるのかよく分からない。メートル法でいいでショと思ってしまう。架空世界を描くのであ…

Amazon在庫切れ

あらら。注文できなくなってら……。 まあもともと小部数ですので もし買ってやろうという奇特な方がおられましたら(特に都会にお住まいの方)、書店でもお求めください。刊行直後の、週末の店頭での売り上げ動向ってのがけっこう重視されるらしいです。飛に…

『ラギッド・ガール』その8

本日はつばい。ラギッド・ガール―廃園の天使〈2〉 (ハヤカワSFシリーズ―Jコレクション)作者: 飛浩隆出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2006/10メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 85回この商品を含むブログ (126件) を見るAmazonで予約が始まっています。…

買っちゃった。(はあと)

赤いものをー!

『ラギッド・ガール』その7

4月の終わりに早川書房へ行き、本書の打ち合わせをしました。事前に聞いていた編集者の要求は、書き下ろし作品を1篇追加すること。比較的軽いものを想定しておられたのではないかと思いましたが、飛が用意したのは「魔述師」と「多頭の島」のふたつの案。…

『ラギッド・ガール』その6

手直しは小幅であるものの、重要な改稿をほどこしたのは「蜘蛛の王」。 ま、それはさておきこのタイトル、蜘蛛と書いて「ちちゅう」と読みます。でも本文中の「蜘蛛」は、すんなり「くも」と読んでください。 なんでそんなややこしいのか、と訊かれそうです…

『魔女 第1集 (IKKI COMICS)』(五十嵐大介)

(Amazonに画像なし) やっと読了。すばらしい。 あいかわらず無類の幻視力と画力。ちょっとこれに小説で勝負を挑むのは難しいなあ……。「KUARUPU」最終ページの大ゴマとかトラウマものです。 むちゃくちゃ傲慢な言い方ですが、「象られた力」をビジュアル化…

『雪沼とその周辺』(堀江敏幸)

やっと読了。すばらしい。 シンプルなパン生地かとおもってよく見ると、何十回も折っては伸ばしをくりかえしてあるのです。どこにも無理な力が入っていないのに、ぴたりと形が決まっている。食べ心地はあくまでスムース。しかし味は深い。 魔法にかけられた…

『輝く断片 (奇想コレクション)』(シオドア・スタージョン)

(画像イメージが「小」しかありません。) やっと読了。すばらしい。 飛のツボはやっぱり「マエストロを殺せ」。情報の保存メディアについての物語り。 こんな作品が60年近くも前に書かれているなら、「デュオ」なんか存在価値なしかも。

『ラギッド・ガール』その5

雑誌発表分の中で、いちばん改稿したのは「クローゼット」です。初出バージョンの最終チャプタは完全に破棄。あれはあれで気に入っていたのですが、ほかの作品やらシリーズの今後を考えて、入れ替えました。あと、ガウリ・ミタリというキャラクタを、まだ完…

こんなん出た。

カコイイ! しかしこのあいだのクラッシュ騒ぎに懲りておりまして、代替マシンを考え中。お金がないのです。でも赤はいいな。『ラギッド・ガール』のイメージカラー記念とみずからをそそのかしたりして。ははは。

『ラギッド・ガール』その4

発売まであと1週間……かな? 収録作は次の順番です。 「夏の硝視体」 「ラギッド・ガール」 「クローゼット」 「魔述師」 「蜘蛛の王」 配列を決めてから気がついたんですが……収録順にだんだん長くなっています。60。(数字はわりといい加減。) 息抜きなし…

京都SFフェスティバル2006

参加します……というか出演します。 インタビュー企画です。『ラギッド・ガール』とか〈廃園の天使〉とかのことを訊かれることになるでしょう。 前日の合宿にも参加します。飛はいたって温厚な人間です。作品と違って、噛んだり刺したり襲ったりはしませんの…

『ラギッド・ガール』その3

発売まであと10日。 カバーが公開されました。岩郷デザイン。そう、やっぱり赤でね。