オールタイムベスト2014

SFマガジン700号で結果が発表されていました。ちょっとうろたえるような結果。 飛本人は『象られた力』で日本SF大賞をいただいたときから全然進歩していません。そのときの「受賞のことば」を再掲して、お礼の言葉に代えます。 受賞の報せは船上で受けた…

御目出度うございました。

円城塔氏が芥川賞を受賞。なにがといってこんなめでたいことはない。というわけで、氏が〈ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション〉でデビューした『Self-Reference ENGINE』の、その帯に飛が書いた推薦文をここに載せます。(読みたいという人がいるようなの…

お断りとお詫び

長期にわたってだらだらと連載していた「零號琴」が完結したから、というわけでもないのでしょうが、ここ一月ほどのあいだに、短文や小説の依頼をいくつかいただきました。 大変申し訳ないのですが、そのすべてをお断りいたしました。 御存じの方もあられる…

日本SF大賞選評

1年前に書いたものです。 豊饒の年だった。最後まで順位を決めらぬまま、選考会に臨むこととなった。 上田早夕里は緊密な構成と文体、実在感ある世界の現出に長じ、それが暗めの情調とあいまって「くさびらの道」などたいそう魅力的だが、上出来な作品と仕…

第41回星雲賞日本短編部門を「自生の夢」に与えていただきました。感謝。授賞式あいさつのうち、脳内編集でカットした部分は以下に掲示しました。 (日付を間違えたのですが、まあ、そのうちこっちへ移します。) http://d.hatena.ne.jp/TOBI/20090808

日本SF大会 TOKON10

ところで2007年のNIPPONCONでセンス・オブ・ジェンダー大賞を戴いたときに、スピーチをしたのです。 それは、ハヤカワ文庫JA版『ラギッド・ガール』で巽孝之氏が紹介された「受賞のことば」とは別なもので、そういえばあんとき喋ったきりでしたが、探して…

日本SF大会 TOKON10

参加します。夜行で往復するし、たぶん暑いし、もともと体力もないので初日(8月7日)は{あまり/ぜんぜん}会場にはいません。ホテルでぐうぐう寝ていようと思います。 その分、ふつかめ(8月8日)は休みなく企画に。2606 サイバーパンクパネル 8/8 9:…

贈賞式

今回は、飛が選考経過を話すことに。ほんとうは東浩紀氏に押しつけようと思っていたのですが*1、かれは自分が主催する大きなイベントとぶつかっていたので、飛が島根県から出てくるはめに。 登壇したとき、やはり緊張していたのか、受賞者席にお辞儀をするの…

控え室

徳間文芸三賞(大藪春彦賞、日本SF大賞、日本SF新人賞)の贈賞式は、例年、この時期に東京會舘エメラルドホールで開かれます。同時期に日本SF作家クラブの総会も開かれるのですが、今年はこちらは参加せず(年会費だけ払って)、直接控え室へ。伊藤さ…

第30回日本SF大賞贈賞式に行ってきました。

たいへんご無沙汰でありましたが、なんせ連載小説などという無謀なことをやっておりまして、その上twitterもばりばり書いておるような次第ですので、どうかお許しあれ。で、3月5日に東京會舘でありました日本SF大賞贈賞式に出掛けてきました。 今年の受賞…

「S-Fマガジン 2010年 02月号 [雑誌]」(SFマガジン編集部)

「零號琴」の連載がはじまっています。おっかしいなあ……。こんなことになるはずではなかったのだが。 ええと「ラギッド・ガール」以降、とんがり系の作品ばかり書いていてあたまが眼精疲労になってしまったので、本作はいろいろゆるい作りになっています。あ…

「文学拡張マニュアル ゼロ年代を超えるためのブックガイド」(佐々木敦)

「スタジオボイス」誌に連載されていた文芸誌時評「絶対安全時評」をまとめた第一部、「インビテーション」誌のコラムをベースにし広義のエンタテインメントを対象とした第二部、「現代詩手帖」誌の時評などを集めた第三部からなる批評系の書物。 『ラギッド…

「Sync Future」(SFマガジン編集部)

この本については、こちらもご覧ください。 日本SF作家の25作品をイラストレーター、アニメスタッフらがヴィジュアライズしたアートブック。当然値が張りますが、しかしこれは「完全オリジナルの画集」という贅沢品ですから、むしろ安いくらいでしょう。…

『NOVA 1---書き下ろし日本SFコレクション (河出文庫 お 20-1 書き下ろし日本SFコレクション)』(大森望責任編集)

飛の今年の最高傑作「自生の夢」が掲載されています。(今年はこれ以外には、完結した作品は発表していないので・・・^^;)たしか3月に依頼を受けて、書き上がったのは8月終わり。「零號琴」と並行ということもあって本当につかれました。 そのほかのラインナ…

近況

そういうわけで、とうとうtwitterにはまってしまったわけですが、年末にかけて関連出版がいろいろありましたので、お知らせしていなかったものも含めて、ここでまとめてご紹介いたします。(以下、便宜的に「飛の本」カテゴリにしていますがもちろん単著では…

お知らせ

はい、そういうわけで、「零號琴」は連載ということに相成りました。だいたい半年くらいでさくっと終わる予定。(もともと中篇として構想したのにな・・・) あとですね、『ラギッド・ガール』ですが、2月に文庫になります。お待ちどうさま。 しかし、お待ちど…

日本SF大賞選考会

あしたの午後開催されます。今日の夕方に上京する予定。 去年もやりましたが、身を引き締める意味もこめて、飛の昨年の選評を再掲。 もうね、作者の人に張り倒されそうなことばかり書いています。 『電脳コイル』が首位、僅差で『Boy’s Surface』、やや離れ…

「NOVA 1---書き下ろし日本SFコレクション (河出文庫 お 20-1 書き下ろし日本SFコレクション)」

いよいよ発進しました。当面年2回刊行をもくろむらしいです。編集後記には「2」以降の執筆陣も予告されていて、おお!という感じ。 以下、収録作とその紹介文。 飛の「自生の夢」は、もちろん水見稜「野生の夢」へのトリビュートとしても読める一品。百枚…

予告:「SFマガジン2月号」

12月2日未明に脱稿したばかりの新作「零號琴」(れいごうきん)が掲載されます。 「象られた力」の舞台を「呪界のほとり」のキャラクタが動きまわり、テーマはすこし「夜と泥の」、という感じでお考えいただければよろしいかと。遠未来超技術世界。「SFごっ…

はっとく。 http://twitter.com/Anna_Kaski

ミュージアムショップ

こんなんができとった。

ご無沙汰してます(継続中)

イベントのお知らせ。 早川書房『S-Fマガジン』50周年アニバーサリーイベント 『SF50展』 いいなあ……東京のひとは。 行ってみようかな。

近況

困っています。

ご無沙汰でした。

http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309409948 拙作「自生の夢」(100枚ちょっと)が掲載される予定です。 それはともかく飛以外の寄稿者が異様に豪華ですので乞うご期待。 んでもって、またしばらくご無沙汰が続く予定……(「空の園丁」ではありません。)

御無沙汰でした(こればっかり)

うちの犬が体調を崩したため、連休は看病で台無しに。 ものをたべられなくなり、吐いてばかり。 いつも腹ぺこで物凄くがっつく性格の犬なのですが、このときばかりは差し出した餌から顔をそむけ、全身を震わせてえずきまくっていました。二日酔いのじぶんの…

御無沙汰でした。

一応脱稿。約百枚。(申し訳ない、〈廃園の天使〉ではありません。) 年内にお目にかけられるかどうか、というところ。 五十枚の注文だったのに、長くなっちゃいました。 主題はきわめてヘビーな個人的な事項に関わるもの。 題材は、かつてここでも言及した…

以下は、第49回日本SF大会TOKON10における星雲賞お礼の言葉からのリンクです。 「自生の夢」は多くの先行作品からの影響を受けてできあがっています。 とりわけ次の三つの作品、水見稜の『マインド・イーター』、ビクトル・エリセの映画「ミツバチのささや…

「一斗缶―伊藤計劃Web目録」

http://maturiyaitto.blog90.fc2.com/blog-entry-214.html 佐藤亜紀氏のブログで紹介されていました。感謝。 あらためてつくづくと思うのは、伊藤さんがつくった映画を観たかったなあ、ということ。

クリスティーナ・ドイテコムの〈夜の女王〉

ニコニコに上がっているのを発見しました。 http://www.nicovideo.jp/watch/sm2395663 動画つきもあるけど、こっちのほうが音がいいもんで。 飛が大学生のとき、ショルティ指揮の全曲盤ではじめて〈魔笛〉を聴いて、イチコロでやられちゃったです。コロラト…

とか言ってたら

また熱が微上昇。あーもうイライラするなあ。