『SFが読みたい!〈2007年版〉発表!ベストSF2006 国内篇・海外篇』(SFマガジン編集部編)

島を不在にしていたため、本日初めて手に取りました。
拙著『ラギッド・ガール』がベストSF国内篇第1位に選出されました。
SFマガジン読者が選ぶベストSF2006」では、国内篇第3位に選出されました。
「2000年代前期SFベスト30」国内篇において、
『グラン・ヴァカンス』が第4位に、また『象られた力』が第5位に選出されました。
ありがとうございました。
本来ならばここで(いつものように)謝恩企画を催すべきところですが、今回は同書に「完全ネタバレインタビュー」が掲載ずみです。
そこで手短にお礼のことばを。

『ラギッド・ガール』をお読みくださった皆様、また気に入って票を投じてくださった皆様、ほんとうに有り難うございました。
じぶんで言うのもなんですが、標題作はおそらく一生に一度書けるかどうかの作品でしょう。
そのような手応えを持ってはおりましたが、異様な作品だという自覚もあり、多くの人に受け入れていただけるか不安でもありました。今回、このような形で評価していただけ、ほっとすると同時になんともうれしい気持ちでいっぱいです。
『象られた力』が高く評価されたとき、とてもうれしい反面「いまのじぶんは過去作品を凌げていないのではないか」という危惧があったのも事実で、『ラギッド・ガール』は、ですから過去の自分に挑もうと悪戦苦闘したものでもありました。
……。
さて、今回『SFが読みたい! 2007年版』を一読し、いちばんショックだったのは「編集後記」の二段落目でした。そうか俺ももう「既存のSF」なのだ、ぶちこわされる側なのだ、と慄然としたものです。
しかし、おかげで発奮できました。
ふたたび『ラギッド・ガール』に挑みたいと思います。
どんなに時間がかかっても(それがオチかい!)