電話打ち合わせ

昨夜21時30分頃。
いちばんてこずっている1本、改稿版の納品が遅れに遅れた1作のようやくゲラができたようで「明日届きます」と早川書房の塩澤氏から電話。「えー、それで中にも書いてあるんですが……」と、修正点というか問題点のさらなる指摘がありました。
この1本というのは表題作「象られた力」(1988)で、今回収録作を選ぶ段階で読み返したときにもっとも経年劣化が激しかった作品です。とてもこのままでは、ということで、枝葉末節の推敲し直しに加えアイディア(を補強するディテイル)の見直しもやって最初の納品をしたのが予定を大幅に超過した5月下旬のこと。ところが6月はじめに東京で打ち合わせをやったところ「これではまだちょっと」。しからばと改善方法を話し合っているうちに、なぜかだんだん話が盛り上がって、ついにはこの200枚の大作を全面改稿するはめに(泣)。
今回収録する4作のうち、ほかのはまあ全面推敲くらいで(それでも合計でゆうに1000か所くらいはなおしているはずですが)おさまったのですが、「象られた力」はちゃぶ台返しというか、基礎工事からやり直しています。玄関と裏口だけはもとのままですけどね。で、これを納品したのが7月末。そしてゆうべの電話。
およそ30分みっちり話をして、問題点をだいたい2点に絞りましたが、いずれも構成上の(しかもけっこう基礎レベルの)かなりゴツいやつです。
ほんとうに今週中に直しがおわるのかよ。
スパイダーマン2」見に行っといてよかったよ。
えー、それで収録作は次のとおり。

  • 「デュオ」(1992)
  • 「呪界のほとり」(1985)
  • 「夜と泥の」(1987)
  • 「象られた力」(1988)

100枚超が3本もある、なにを考えているのかというラインナップ。
いずれも80年代に書いてたやつですからもう賞味期限は過ぎてますが、たぶんまだ食べられます。
目次はいまんとここの順番で。
あと一部の作品はタイトルの表記が微妙に変わっています。