飛の本

「S-Fマガジン 2010年 02月号 [雑誌]」(SFマガジン編集部)

「零號琴」の連載がはじまっています。おっかしいなあ……。こんなことになるはずではなかったのだが。 ええと「ラギッド・ガール」以降、とんがり系の作品ばかり書いていてあたまが眼精疲労になってしまったので、本作はいろいろゆるい作りになっています。あ…

「文学拡張マニュアル ゼロ年代を超えるためのブックガイド」(佐々木敦)

「スタジオボイス」誌に連載されていた文芸誌時評「絶対安全時評」をまとめた第一部、「インビテーション」誌のコラムをベースにし広義のエンタテインメントを対象とした第二部、「現代詩手帖」誌の時評などを集めた第三部からなる批評系の書物。 『ラギッド…

「Sync Future」(SFマガジン編集部)

この本については、こちらもご覧ください。 日本SF作家の25作品をイラストレーター、アニメスタッフらがヴィジュアライズしたアートブック。当然値が張りますが、しかしこれは「完全オリジナルの画集」という贅沢品ですから、むしろ安いくらいでしょう。…

『NOVA 1---書き下ろし日本SFコレクション (河出文庫 お 20-1 書き下ろし日本SFコレクション)』(大森望責任編集)

飛の今年の最高傑作「自生の夢」が掲載されています。(今年はこれ以外には、完結した作品は発表していないので・・・^^;)たしか3月に依頼を受けて、書き上がったのは8月終わり。「零號琴」と並行ということもあって本当につかれました。 そのほかのラインナ…

「NOVA 1---書き下ろし日本SFコレクション (河出文庫 お 20-1 書き下ろし日本SFコレクション)」

いよいよ発進しました。当面年2回刊行をもくろむらしいです。編集後記には「2」以降の執筆陣も予告されていて、おお!という感じ。 以下、収録作とその紹介文。 飛の「自生の夢」は、もちろん水見稜「野生の夢」へのトリビュートとしても読める一品。百枚…

予告:「SFマガジン2月号」

12月2日未明に脱稿したばかりの新作「零號琴」(れいごうきん)が掲載されます。 「象られた力」の舞台を「呪界のほとり」のキャラクタが動きまわり、テーマはすこし「夜と泥の」、という感じでお考えいただければよろしいかと。遠未来超技術世界。「SFごっ…

「サイエンス・イマジネーション 科学とSFの最前線、そして未来へ」(瀬名秀明・小松左京ほか)

Amazonで予約できるようになりました。 内容紹介 第65回世界SF大会/第46回日本SF大会「Nippn 2007年」でのシンポジウム「サイエンスとサイエンスフィクションの最前線、そして未来へ!」において、第一線のロボット、人工知能、脳科学者による発表と問いかけ…

「はるかな響き」

瀬名NEWSでも既報の通り、かねてから予告していた飛の新作短編は、今月下旬公開のはこびとなりました。 公開場所は、バンダイビジュアルのウェブマガジン「トルネードベース」。 前記瀬名NEWSの記事から。 昨年9月におこなったワールドコン企画「サイエンス…

「本」というわけではないのですが

新作短編のタイトルだけ公開しておきます。 「はるかな響き Ein leiser Tone」 このタイトルを見て、ははんシュレーカーね、と即断したマニアなあなたは早まり過ぎです。あちらの原題は、"Der Ferne Klang"。 こっちの欧文タイトルは別のところから持ってき…

『ラギッド・ガール』重版しました。

お買い上げくださった皆様に感謝。 なんとか版元にご迷惑はかけずにすんだ……ということで、安堵。 まああと10倍くらい売れないと恩返しにならないんですが。(Amazonのランクも下がっているしなあ……。) 重版分が書店に出回るのはもう少し先になるかもです…

SWITCH ON Exite

ここで『ラギッド・ガール』が紹介されています。うれしい! でも、それ、書影が違うんですが……orz。(はい、ここでどっと笑うこと)*1 *1:先月でフィーチャーされた本みたいですね。

ランキングも収集中

楽天ブックス(SF・ホラー)。わーいわーい。

『ラギッド・ガール』その12

「魔述師」について(その3) で、なんでチェコっぽい舞台にしたかというと、この国が紀元前からの長い「人形劇」の歴史をもっているからです*1。その点で、モーリス・コンヒスを移入する素地がある、と判断しました。 ハプスブルク家の傘下に長く組み込ま…

『ラギッド・ガール』その11

「魔述師」について(その2) 本作について自慢できることがひとつあるとしたら、それは 『地球の歩き方 チェコ ポーランド スロヴァキア』1冊だけでこの中篇を書いた、と言うこと。 どうです凄いでしょう。(あっ、軽蔑の眼差しが痛いっ)

こんなのみつけた。

この「商品?介」の最後の方までたぐってみると、 夜沼之中…………………………[日]?浩隆 著 ?玲、?真、?? ??浩隆1960年出生于日本?根?,??于?根大学。1983年9月在《SF?志》上?表?女作《?本:猿之手》,随后???作了?多中短篇。1992年?表《二重奏》之后,他一度陷入?…

『ラギッド・ガール』その10

新作「魔述師」について(その1) すでにお気づきの方もいらっしゃるでしょうが、〈ズナームカ〉のパート、その物語の枠にはジョン・ファウルズの「魔術師」(リンクは過去の日記。飛のこの作品に対する意見が書いてあります。)*1 *2を少々借用しています…

ランキング3位

ここかっ!*1 ありがたや、ありがたや。 *1:2006.10.16〜2006.10.22のところ

『ラギッド・ガール』その9

緻密に世界を構築する……というのが苦手なわけです。 苦手というか、あんまり関心ないんですよね。 銀河帝国の通貨や度量衡の単位を事細かく定めることに、なんの意味があるのかよく分からない。メートル法でいいでショと思ってしまう。架空世界を描くのであ…

Amazon在庫切れ

あらら。注文できなくなってら……。 まあもともと小部数ですので もし買ってやろうという奇特な方がおられましたら(特に都会にお住まいの方)、書店でもお求めください。刊行直後の、週末の店頭での売り上げ動向ってのがけっこう重視されるらしいです。飛に…

『ラギッド・ガール』その8

本日はつばい。ラギッド・ガール―廃園の天使〈2〉 (ハヤカワSFシリーズ―Jコレクション)作者: 飛浩隆出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2006/10メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 85回この商品を含むブログ (126件) を見るAmazonで予約が始まっています。…

『ラギッド・ガール』その7

4月の終わりに早川書房へ行き、本書の打ち合わせをしました。事前に聞いていた編集者の要求は、書き下ろし作品を1篇追加すること。比較的軽いものを想定しておられたのではないかと思いましたが、飛が用意したのは「魔述師」と「多頭の島」のふたつの案。…

『ラギッド・ガール』その6

手直しは小幅であるものの、重要な改稿をほどこしたのは「蜘蛛の王」。 ま、それはさておきこのタイトル、蜘蛛と書いて「ちちゅう」と読みます。でも本文中の「蜘蛛」は、すんなり「くも」と読んでください。 なんでそんなややこしいのか、と訊かれそうです…

『ラギッド・ガール』その5

雑誌発表分の中で、いちばん改稿したのは「クローゼット」です。初出バージョンの最終チャプタは完全に破棄。あれはあれで気に入っていたのですが、ほかの作品やらシリーズの今後を考えて、入れ替えました。あと、ガウリ・ミタリというキャラクタを、まだ完…

『ラギッド・ガール』その4

発売まであと1週間……かな? 収録作は次の順番です。 「夏の硝視体」 「ラギッド・ガール」 「クローゼット」 「魔述師」 「蜘蛛の王」 配列を決めてから気がついたんですが……収録順にだんだん長くなっています。60。(数字はわりといい加減。) 息抜きなし…

『ラギッド・ガール』その3

発売まであと10日。 カバーが公開されました。岩郷デザイン。そう、やっぱり赤でね。

『ラギッド・ガール』その2

SFマガジンの二色ページで紹介してもらっています。ようやく〈廃園の天使〉の二冊目が刊行されます。 『グラン・ヴァカンス』を発表した頃から今年にかけて、だいたい年1作のわりあいで〈SFマガジン〉に掲載された中短篇4作に、新作中篇「魔述師」(約200…

『ラギッド・ガール』

……。 なんか、作業、とりあえず終わったみたいです。 こんどばかりはどうなるかと思った。 塩澤さん、いや、ほんとうにご迷惑をおかけしました。おかげさまでなんとか乗り切れました。(でもいちばん容赦ないのはあなたですからね……。) というわけで予定ど…

『グラン・ヴァカンス』(ハヤカワ文庫JA)

本日が発売日です。 bk1では購入が可能。Amazonでも予約可能になっています。 ISBNは4-15-030861-6。帯の色がとってもいいので、店頭でも見てくださるとうれしいです。

『グラン・ヴァカンス』文庫版カヴァー

装画は塩田雅紀氏です。 ポール・オースターの『偶然の音楽』『リヴァイアサン』、スティーヴン・ミルハウザー『マーティン・ドレスラーの夢』などでおなじみ。あのベストセラー『白い犬とワルツを』もご覧になったことがあるでしょう。 いま飛のMacBookのデ…

ハヤカワ・オンライン刊行予定から

グラン・ヴァカンス 819円 飛 浩隆(著)ISBN: 4-15-030861-6 刊行日: 2006/09/22 【JA861】 仮想と現実の甘美にして残虐なる闘争を描く日本SF大賞受賞作家の傑作シリーズ開幕篇 刊行日が若干早まっているようですね。価格も下がっている? 22日は三連休の前…