「ルパン3世 カリオストロの城」
このあいだのアニメ夜話に刺激されて、途中まで見返してみました。
なんだ。
話の辻褄が合わない、というのは大げさでは? という気に。
- ルパンの動機
- 冒頭、偽札を盛大にまき散らした時点で、作り手は観客に「この映画ではルパンは銭カネを相手にしないよ」と宣言している。ルパンの心境としては「苦労した挙げ句につかまされたのがゴート札だった。ふと、昔の落とし前をつけたくなった」と解するのが妥当では。その証拠に、銭形に偽札目当てかと問われ「それをやってんのは不二子ちゃん」と答えている。
- ルパンがすぐにゴート札を見破る件
- カリオストロ伯爵自身が「最近質が落ちた」と部下を叱責している。
- なぜクラリスが指輪を渡したのか
- どう見ても「指輪が抜けたのは事故」というのが作り手の意図。ただしその説得力が弱いというのは確かかも(飛は今まで気にしたことはなかった)。しかしよく見ると、クラリスは手袋を脱ぐ前にいったん指先を水に浸している。これで抵抗が強まったんだからよー、いいじゃねえかよー、と作り手は言いたいんじゃないのかな。まあ少なくともそこまでは考えてある、と。(ここまで考えてること自体驚異的ですよ!)
飛の結論。こんなささいなことを言い立てて遊びたくなるくらい、辻褄がぴしっと合った映画です。いやもう凄いわ。
そして今回あらためて気づいたこと。都市の出現はクラリスの救済に絶対必要なことだったんですね……(滂沱)。
飛が好きなアニメーションは、次元が車をジャッキアップするところ。すてき。