執筆の日々

 いやあ、なかなか進みません。さくさくとは書けないもんですなあ。
 ゆうべようやく第一部第三節を約20KBで終え、間髪を入れず第4節に入っていますが、こっちはまだ4KBというところ。よせばいいのにひどく難しいことを始めてしまったのでしばらくは難航するだろうな……つか三行先の展開も考えずに書いているのです(マジ)。第一部がくわっと盛り上がるのは第5節以降ということになりそう。でもここが辛抱のしどころです。
 さて『象られた力』の解説で香月さんが書いてくださっているとおり、いま書いている『空の園丁(仮)』(〈廃園の天使〉第二話)は昭和五十年代の日本の高校を舞台にしています。年も正確に特定していますが、ここで「懐かしのあれやこれやグラフィティ」になることはたぶん、あんまりありません(まったくないとは言いませんが)。固有名詞によるノスタルジーを所望している人には期待外れだと思います。03年のSFセミナーで申し上げた「制服女子高校生の超能力空中バトル」を描くと言う方針は変えていませんが、そういう趣向を喜ぶ方々の方向性(笑)に合致しているかどうかも怪しいところ。
 本作に登場する架空の地方都市(の区界)のデザインは、『グラン・ヴァカンス』同様ヴィジュアル的にも背後の設定的にも凡庸だと思いますが、そのような見慣れたSF的光景をどれくらい居心地悪く感じていただけるかが、まずは第一部の勝負だと思っています。
 しかしあんな難しいこと始めなきゃよかったなあ……。うーんうーん。