地下にて

B1は地上とはうってかわって殺風景。壁も天井も化粧っ気がありません。舞台上手への大扉に近い場所に部屋が二つ確保されていて、片方がゲスト・オブ・オナーの控え室。もう片方が星雲賞受賞者のための控え室。山岸氏と飛ほか数名がここへ入り待機モードに。
ここまでのところで、この部屋の中にいるのがだれで、受賞作品が結局のところなんだったのか説明がありません。ご紹介を乞おうとしてもスタッフの人はおらず。しかも大会参加者以外の方のネームプレートには「オープニング」としか書かれていない(+Δ+)。
うーん、うーん、気まずい……。
副賞が何なのかとかスピーチはどれくらいなのかなとか確認したかったのですがそれ以前の状態。小さくなって座っているしかない。となりの女性の名札に「いのまたむつみ」とあるのを見つけ、わおびっくり、おろおろとご挨拶(したはず)。しかし他の人はわからない。左斜め向かいの一団は映像関係のようですがよくわからない(あとでメディア部門のプラネテスの方やアート部門の新海誠氏だったとわかりましたが、あいさつはできず。もったいなかったな)。
さて、真向かいの米澤嘉博氏を含む三人は「ヴェネツィアビエンナーレ」の方のよう。
むこうも話しかけてこられないのですが、このままというわけにもいかず、えーはじめましてえすえふかいてるとびといいます、と自己紹介し、ようやくお話ができるモードに。
キュレーターの森川氏は落ちついたペースでよく喋る方。じつに面白い話を山ほど。
フィギュアつき図録は展覧会予算外で作ろうと画策し、書籍として幻冬舎のお金で作成。5万部つくって、いま国際交流基金にある残部は5部。増刷しようとすれば(フィギュアがあるため)最低1万部以上でないと作れない。あのフィギュアは考えられないほど破格の低予算でつくられたが、それも海洋堂の力あってのこと。DAICON4のオープニングアニメを上映する上での問題点はなどなど話はとどまるところを知らず。あー面白かった。
この間にオープニングがスタートしたようですが、映像はなく、天井スピーカーから聞こえる音声は不明瞭で全然聴きとれない。
しばらくして、大森望氏が入室。室内のだれひとり進行や予定時刻を把握していないのに呆れ果てておられました。怒りのオーラを向けられた連合会議の井出氏があたふたと確認に走る。ようやく控え室に情報がもたらされると大森氏は部屋の外へ。ええ、お気持ち分かりますとも。まあしかしいまさらじたばたしてもね。というわけで楽しいおしゃべり(というか、ただ聴くだけ)をつづける。
そうこうしているうちに、呼び出されて舞台袖に。