「ニューサラダブック」(柴田書店)

ニューサラダブック―プロがつくるアイデアサラダ174

ニューサラダブック―プロがつくるアイデアサラダ174

下のほうのコメントで「はるかな響き」の料理描写を褒めていただいたので、あわてて紹介。
作品の末尾で「参考図書」と紹介したとおり、あの作中で作られたサラダのレシピは本書によるものです。
扉を開いていわく

この本では、フレンチ、イタリアン、日本料理、中国料理、フュージョン料理、エスニック料理のプロ8人に、そんな魅力的なサラダの数々をご紹介いただきました。

とあるスーパーの本屋でこの本を開き、おお、これで小説を書きたい! と思った一冊。
さまざまに魅力的なサラダが美麗なカラー写真と、小股の切れ上がったレシピで174種類も収録されています。
「はるかな響き」を小説として成立させるためには、新鮮なサーフェイスをほどこす必要がありました。切れのよい酸味や軽いシャキシャキした食感のようなもの。おいしいサラダを食べると食欲が前傾姿勢で加速していく気がしますよね。ああいう感じ。しかもありきたりでない、意外感にあふれた味と食材と彩り(つまり読者が想像するように仕向ける)。
その要請を完璧に満たした本のように思えました。
ブックデザインもかなりおしゃれで、飛は写真集のように楽しみました。
さきほどSBNを確認しようとAmazonをのぞいたら、うーむ、こんな本が出ていたのか……。

うう。こっちも欲しくなってきた。