「SFマガジン5月号」

バリントン・J・ベイリーとトマス・ディッシュの追悼特集。
まだほとんど読んでないですけど、今回掲載されたベイリーの「蟹は試してみなきゃいけない」。
特集解説にいわく、

異星生物のライフサイクルを描くベイリー版「愛はさだめ、さだめは死」。ほとんど「グローイング・アップ」「ポーキーズ」みたいな、童貞喪失もののボンクラ青春コメディ(しかもみんな蟹!)なのに、なぜか切ない抒情が漂う。

とあって、そんなキャッチはあんまりだろうと本文を読んだら、ほんとにそのとおりだったよ!

追悼文もそれぞれに興味深かったです。殊能将之氏のは、なるほど山田正紀はとんでもないわい! と頷かされることしきりでしたし、山本弘氏のは、へえ、ベイリーをニューウェーブだと思っているひとが多いのか!(夢にも思いませんでした)と目のさめる思いでした。なるほどそうなのかもしれません。