パーティー

とても書ききれないほど多くの人にお祝いのことばをかけていただきました。
さすがに小松左京氏が来られたときには緊張。なんと受賞を寿ぐ歌を頂戴しました*1。ケータイでツーショットを撮らせてもらったのですが、あわてていて保存していませんでした! なんたる痛恨事。
第1回受賞者である堀晃氏(わー堀さんだ(以下略))とも写真を。氏のブログでよく写真を拝見するのですが、なるほどああやって声をかけているのですね。

堀氏「10年間も何してたの」
飛 「長篇書いてたんです」
堀氏「継続は力だなあ」
飛 (内心の声)新作読みたいですよぉ……。

藤田雅矢氏(初対面)、喜多哲士氏(ひげが板についてきましたね)、巽孝之氏(飛はまだ科学魔界会員なのだそうです)、小谷真理氏、小川隆氏、谷甲州氏、田中光二氏、森下一仁氏、新城カズマ氏、神林長平夫妻などつぎつぎと。ここで重大事発覚。飛がむかーし書いた「いとしのジェリイ」という作品があって雑誌発表直後にハガキでお褒めの感想をいただいた女性がいたのですが、それがだれあろう神林氏の奥様! うはー。あのハガキ、実家を解体すればきっと発見できると思います。
大森望氏からは「「象られた力」がオールタイム2位とはいかがなものか」と。それを私に言われても……と思っていたら氏のサイトに反省文が載っていたので、まあよしとしましょう。「ラギッド・ガール」は「本の雑誌」に乗った氏の『グラン・ヴァカンス』短評に刺激を受けて書いたものです、とお礼を言っておきました。
ここでふと近くのテーブルをみると、タタツ氏が友人らしき方々と談笑中。そのなかにはっとするほどの美女がいらして、タタツ氏のくりくり頭を何度となく「よしよし」とばかりにナデナデしておられました。うらやましすぎる。だれか飛をなでてくれんか……。
そうこうしているとやっぱり髪の短い北野勇作氏が飛のそばに。短編集での大賞受賞がとてもうれしい……と声をかけてくださいました。そうでしょうそうでしょう、飛もうれしいです。(北野氏とは二次会でさらに意気投合することに。)
そしてもちろん早川書房の阿部氏、塩澤氏。塩澤氏はいつもどおり仕事がしゃれにならん状態なようです。あと、歯が生えていました(びくびく)。
さてここで見知らぬ三人が飛の方に近寄ってきます。初老の上品な婦人と、中学生くらいのとても可愛い少女、そしてその弟とおぼしき小学生。婦人いわく「この子が飛さんにお尋ねしたいことがあるそうで……」。これはもしかしたら私のファンかしら(どきどき)と思いながら「なんでしょう?」と訊ねると、くだんの少女、はにかんだ微笑みをうかべ、キラキラした瞳でこのように話すのでした。

「あの、SFってなんですか?」

さすがに一瞬どう返事をしたらいいかわかりませんでした。
この少女、大藪賞ヒキタ氏の姪ごさんとのこと。そばにいた塩澤氏も新城氏も高みの見物とばかりにクールに笑って助け船を出してくれず……。がんばって説明はしてみましたが、わかってもらえたかどうか……。
石川喬司氏にも声をかけていただきました。飛の作品も読んでくださっているとのこと。光栄。SF評論賞への期待など述べると、氏いわく

「飛さんはじぶんの中に批評家がいるからね」

ぎく、となった飛の顔を見られたと思います。いやはやさすがに鋭い。参りました。
友人関係で飛がご招待していたのは、『飛浩隆作品集』編纂者の岡田忠宏氏、山本浩之・陽子夫妻、それと香月祥宏氏。かれらなくして飛の復帰はなかったでしょう。ありがとうございました。あと、うちの家族がお世話になりました。
パーティーの終わりぎわ、神林氏と立ち話。なるほど、うん、そうですね。がぜん闘志がわいてきました。

*1:「ゆうやけぞらがまっかっか、とびがくるりと輪をかいた、ほーいのほい」というもの