「電脳コイル (ロマンアルバム)」(徳間書店)

磯光雄監督とのQ&A、そのNo.10(99ページ)を読んで驚愕。

私が自分で考えた造語に「雌型の実在」というものがあります。

それがどのようなものか、ぜひ本書をご覧ください。
飛は「蜘蛛の王」(『ラギッド・ガール』295ページ)で「実存の雌型」というコトバを使っているとおり、この感覚がとても(まるで自分の考えであるかのように、といったら思い上がりでしょうが)よく判ります。飛が不器用に小説を書き連ねてあぶりだそうとしている「あの感じ」を、さらっと的確に表現しておられて、感服。
新作「はるかな響き」もまさに「これ」を主題にしていたのでした。