「ミリオンダラー・ベイビー」

絶賛の声しきり、の映画。
うーん。
飛は、これは採れません。
映画の終盤で男女の主人公が行った決断、なぜそういう選択になったのか、のみ込めませんでした。だもんでその前に置かれた男と神父の対話も紋切り型の言い訳(というか、ただの段取り)にしか見えません。最後に用意された語りの「枠」も宙に浮いているのでは? 
きっと女性主人公のほうにフォーカスして観ていたのがいけなかったんでしょう。この物語を駆動させる動因は、男の方に・・・そして画面やストーリイの外にセットされているからです。映画が後半にさしかかる前に、その動因の重みを飛はきちんとダウンロードできていなかったらしい。おかしいな、なにか重要な場面を見落としていたのかな(不安)。