2006-01-01から1年間の記事一覧

『ラギッド・ガール』その7

4月の終わりに早川書房へ行き、本書の打ち合わせをしました。事前に聞いていた編集者の要求は、書き下ろし作品を1篇追加すること。比較的軽いものを想定しておられたのではないかと思いましたが、飛が用意したのは「魔述師」と「多頭の島」のふたつの案。…

『ラギッド・ガール』その6

手直しは小幅であるものの、重要な改稿をほどこしたのは「蜘蛛の王」。 ま、それはさておきこのタイトル、蜘蛛と書いて「ちちゅう」と読みます。でも本文中の「蜘蛛」は、すんなり「くも」と読んでください。 なんでそんなややこしいのか、と訊かれそうです…

『魔女 第1集 (IKKI COMICS)』(五十嵐大介)

(Amazonに画像なし) やっと読了。すばらしい。 あいかわらず無類の幻視力と画力。ちょっとこれに小説で勝負を挑むのは難しいなあ……。「KUARUPU」最終ページの大ゴマとかトラウマものです。 むちゃくちゃ傲慢な言い方ですが、「象られた力」をビジュアル化…

『雪沼とその周辺』(堀江敏幸)

やっと読了。すばらしい。 シンプルなパン生地かとおもってよく見ると、何十回も折っては伸ばしをくりかえしてあるのです。どこにも無理な力が入っていないのに、ぴたりと形が決まっている。食べ心地はあくまでスムース。しかし味は深い。 魔法にかけられた…

『輝く断片 (奇想コレクション)』(シオドア・スタージョン)

(画像イメージが「小」しかありません。) やっと読了。すばらしい。 飛のツボはやっぱり「マエストロを殺せ」。情報の保存メディアについての物語り。 こんな作品が60年近くも前に書かれているなら、「デュオ」なんか存在価値なしかも。

『ラギッド・ガール』その5

雑誌発表分の中で、いちばん改稿したのは「クローゼット」です。初出バージョンの最終チャプタは完全に破棄。あれはあれで気に入っていたのですが、ほかの作品やらシリーズの今後を考えて、入れ替えました。あと、ガウリ・ミタリというキャラクタを、まだ完…

こんなん出た。

カコイイ! しかしこのあいだのクラッシュ騒ぎに懲りておりまして、代替マシンを考え中。お金がないのです。でも赤はいいな。『ラギッド・ガール』のイメージカラー記念とみずからをそそのかしたりして。ははは。

『ラギッド・ガール』その4

発売まであと1週間……かな? 収録作は次の順番です。 「夏の硝視体」 「ラギッド・ガール」 「クローゼット」 「魔述師」 「蜘蛛の王」 配列を決めてから気がついたんですが……収録順にだんだん長くなっています。60。(数字はわりといい加減。) 息抜きなし…

京都SFフェスティバル2006

参加します……というか出演します。 インタビュー企画です。『ラギッド・ガール』とか〈廃園の天使〉とかのことを訊かれることになるでしょう。 前日の合宿にも参加します。飛はいたって温厚な人間です。作品と違って、噛んだり刺したり襲ったりはしませんの…

『ラギッド・ガール』その3

発売まであと10日。 カバーが公開されました。岩郷デザイン。そう、やっぱり赤でね。

『ラギッド・ガール』その2

SFマガジンの二色ページで紹介してもらっています。ようやく〈廃園の天使〉の二冊目が刊行されます。 『グラン・ヴァカンス』を発表した頃から今年にかけて、だいたい年1作のわりあいで〈SFマガジン〉に掲載された中短篇4作に、新作中篇「魔述師」(約200…

『ラギッド・ガール』

……。 なんか、作業、とりあえず終わったみたいです。 こんどばかりはどうなるかと思った。 塩澤さん、いや、ほんとうにご迷惑をおかけしました。おかげさまでなんとか乗り切れました。(でもいちばん容赦ないのはあなたですからね……。) というわけで予定ど…

とりいそぎ

暫定的にネット接続復活。いやもう、ほんとうにご迷惑をおかけしています。いろいろデータが失われており、苦労中。 メールチェックは可能になりましたので>各位。 このクラッシュ前にGmailのアドレスをとりましたので、こちらへご連絡されても可(ただしこ…

トラブルです。パソコンがとつぜん動かなくなりました。とうぶん復旧の見込みなしです。連絡は電話へください。

『グラン・ヴァカンス』(ハヤカワ文庫JA)

本日が発売日です。 bk1では購入が可能。Amazonでも予約可能になっています。 ISBNは4-15-030861-6。帯の色がとってもいいので、店頭でも見てくださるとうれしいです。

つづき

ギブアップしました。(AM2:30) http://www.asahiguma.com/loiter/comment_0609_03.html

近況

書いても書いても終わらない……。 だれかどうにかしてくれー!(自業自得)

『グラン・ヴァカンス』文庫版カヴァー

装画は塩田雅紀氏です。 ポール・オースターの『偶然の音楽』『リヴァイアサン』、スティーヴン・ミルハウザー『マーティン・ドレスラーの夢』などでおなじみ。あのベストセラー『白い犬とワルツを』もご覧になったことがあるでしょう。 いま飛のMacBookのデ…

萌え属性占い

好きな食べ物と動物を「厚生労働省」「財務省」にすると 飛浩隆さんは、 「メガネ委員長」属性 です。 「メガネ委員長」長属性のあなた。代表的なあなたの萌えキャラは、霧島勇美や榊千鶴、尾田島淳子などですね。あなたは、人を見る目が確かです。どんな人…

ハヤカワ・オンライン刊行予定から

グラン・ヴァカンス 819円 飛 浩隆(著)ISBN: 4-15-030861-6 刊行日: 2006/09/22 【JA861】 仮想と現実の甘美にして残虐なる闘争を描く日本SF大賞受賞作家の傑作シリーズ開幕篇 刊行日が若干早まっているようですね。価格も下がっている? 22日は三連休の前…

ハヤカワ・オンライン刊行予定から

ラギッド・ガール 廃園の天使 2 1,680円 飛 浩隆(著) 刊行日: 2006/10/15 〈ハヤカワSFシリーズ Jコレクション〉仮想リゾート〈数値海岸〉を生んだ?献薀 この「?献薀」のあたりとか若干気になりますが、えっと、それどころじゃない!! ……原稿書かなきゃ。

『文学賞メッタ斬り!リターンズ』(大森望・豊崎由美)

M杯(めったかっぷ)では、貴重なアジア枠をいただいて『象られた力 kaleidscape (ハヤカワ文庫 JA)』が予選突破。どういうわけかグループリーグも通過して、決勝トーナメントへ。さて対戦相手は……! その先は本書の313ページあたりをお読みください。 関係…

「げんしけん(8) (アフタヌーンKC)」(木尾士目)

げんしけん(8) (アフタヌーンKC)作者: 木尾士目出版社/メーカー: 講談社発売日: 2006/08/23メディア: コミック購入: 3人 クリック: 27回この商品を含むブログ (428件) を見るほほー。なるほどそういう手を……。というわけで9巻予約してしまったよ(笑)。 さ…

電話があった。

上のエントリを書いた直後に、塩澤さんから。 ううっ。 こんなときはこれを聞いて、立ち直ろう。 http://www.asahiguma.com/loiter/comment_0607_01.html うん、僕信じるよ、ママ!

中篇再開だ。

これでも聞いてカツを入れよう! (●^_^●) http://www.asahiguma.com/loiter/comment_0606_05.html そう、まずは、そんなところから。

「ガーネット」(奥華子)

アニメ映画「時をかける少女」の主題歌。島で上映されることはとても期待できないので、CDを買って来ました。 SF中年男子の涙腺直撃系でしょうかね(笑)。女声四部合唱に編曲して高校生に歌ってほしい。

「冬の犬 (新潮クレスト・ブックス)」(アリステア・マクラウド)読みかけ

まださいしょの二編しか読んでいません。身の引き締まるような小説。ジャンル小説ではない、普通の文学です。 「すべてのものに季節がある」飛が今まで読んだなかで、文句なく最高のクリスマスストーリー。 「二度めの春」作中でどっと雨が降ったり、牛を牽…

『グラン・ヴァカンス』文庫版 初校ゲラおわり

あんまり直しませんでした。200箇所も無いんじゃないかな。ストーリーにはまったく影響ありません。直接読み比べなければどこを直したのかはわからないと思います。 何年もまえの自作を読むと、体力を著しく失うなあ。とほほ。 あしたからまた新作中篇に…

ハヤカワ・オンライン刊行予定(文庫)から

グラン・ヴァカンス 廃園の天使 1 840円 飛 浩隆(著) 刊行日: 2006/09/25 仮想と現実の甘美にして残虐なる闘争を描く日本SF大賞受賞作家の傑作シリーズ開幕篇 Jコレクションとはカバーが変わる予定です。岩郷重力氏によるあの傑作装幀を手に入れるなら、…

大雨と水害

島根県はおよそ30年ぶりと思われる大雨。松江駅周辺は水浸し。宍道湖の嫁ヶ島もほぼ水没。いまちょうどNHKのニュースでやりはじめました。 県庁所在地の一級河川で堤防がない(昭和47年の水害後に計画された河川改修が完了していない。)のは松江市だけ…